2024/04/12

【2023年】心の中は大冒険♪第52回マンドリン四重奏演奏会に出たよ

 【過去記事】引っ越し前のブログに書いた記事を再掲しました

Sound-Hole、3年ぶりにマンドリン四重奏演奏会に出ました!
前に出たのは、コロナ直前の2020年でした。
↓プログラムの表紙です         ↓チラシ画像です
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一般社団法人日本マンドリン連盟北海道支部主催
第52回マンドリン四重奏演奏会
2023年1月29日(日)

12:30開場/13:00開演
会場 かでるホール
(札幌市中央区北2条西7丁目 かでる2・7)
入場料 無料
後援 北海道教育委員会、札幌市、札幌市教育委員会
《札幌市文化芸術活動再開支援事業 活用行事》


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ここ最近は、楽器以外の荷物が重いのが課題でした。
旭川から通っていたときにはトートバッグでも良かったのですが、汽車や高速バスで長距離移動の場合、口がしっかり閉じるバッグのほうがいいなと思いました。
また、遠いと、1泊の着替えや小物、場合によっては弁当などの食料が増えるんですよ(現地で食事をする時間がないとか、買おうと思っても手に入らないとか、その他不測の事態があるため)。
楽器を背負ってバッグを持つと、肩に食いこんで疲れてしまいます。
そこでとうとう、マンドリンお出かけ用リュックを買っちゃいました。
譜面台が入る長さで(これ大事!)、楽譜を入れても折れないような作りで、ポケットが多くて整理しやすいバッグがいい!
荷物を入れても下に垂れ下がらないで、安定感のあるリュックがいい!
スポーティなものではなく、スマートな見た目がほしい!
ちょっとお目当てのブランドがあったのですが、ファスナーが壊れやすいというレビューがあったので、あれこれ探して「ビジネスマンサポート」のビジネスリュックに決めました。パンパンに詰めても、楽に背負えます。

JRの駅で、年上のご婦人に
「あんた高校生かい?」
と聞かれ
「ええ~?いえいえ、大人ですよおー!」
と謎の回答をしてしまいました。
そんなに若く見えたのか!?いやどこが!
...あとで考えたら、黒くて大きい楽器ケースを見て、バンドやってる高校生と思ったのかも。
そう、この日はマンドラを持っていたのです。

ちなみに上の写真のホルスタインプリントのバッグは、2017年に作ったもの。
衣装をつぶさないように、これに入れてきました。

土曜日に札幌に出てきて、前日練習!
宿をとったので、あわてずに準備できました。
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当日の髪型はこんな感じ。
ハードムースつけて逆毛をたてて、スプレーで固めました。
左耳を出してヘアピンでとめ、右はモファッとさせました。
まあ、演奏して汗をかいたら、しぼんでしまいますが(笑)。
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本日の会場は、札幌・かでるホール。
昨年夏に、札教大OB会の定演でも演奏したホールです。

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当日の衣装です。
ひさびさに手づくりした、ふくれジャガードのスカート。中に手づくりパニエをはいています。
白ブラウスも作りたかったのですが、時間がなかったので、IEDIT(フェリシモ)のシワになりにくいブラウス。袖をたくし上げて、手首を見せています。
フェイクパールの5連ネックレスが見えるように、ボタンをはずし、えり抜きして着くずしました。
ネックレスは、黒リボンが見えるようにしばりました。
出している左耳にだけ、イヤリングをつけています。
ちょっと見えにくいのですが、ステージ靴はベネビス(ベルメゾンの靴ブランド)のアンクルストラップパンプス、8.5cmヒール。
今はもう、ベネビスで、こんなきゃしゃな靴を作っていないのではないかしら?
本当はクラシカルに装いたかったのですが、着くずした結果、ちょっと不良のようになりました。
気分はスケバンです(笑)。

Sound-Holeは、マンドリン四重奏演奏会に毎年のように出ており、超常連でした。
いつもの場所(ステージ)に戻ってきたように見えますが、わたしたちSound-Holeにとっては大冒険だった…と感じています。
前に出たのは2020年だから、3年ぶりの出演です。
コロナ以来、2年9か月集まれずにいたわたしたち。お互い遠くに住んでいて、集まるだけでもたいへん。もしかしたら、自然消滅してしまうかも…と危惧していました。
がんばって日程調整して集まってみたところ、ちゃんと弾けないけれど、合奏ってやっぱり楽しい~!と感じました(そのへんの話は、Sound-Holeのブログ「響孔blog」に書いています)。
やっとこ復活したSound-Hole。
練習少ないけれど、ちゃんと弾けるのか!?
わたしの心の中は、大冒険です。

選んだ曲が、これまた大冒険です。
一つはバロック音楽で、「If Music be the Food of Love」(音楽が愛の糧なら)。
ヘヴニンガムの詩にパーセルさんが曲をつけた、歌の曲です。
2019年の第3回北海道マンドリンフェスティバルでも、同じタイトルの曲を弾きましたが、そちらは「z.379a」バージョンaで、そのときはリコーダー三重奏の楽譜を使いました。
今回弾いたのは、
8曲入りの歌集「Deliciæ Musicæ」The Second Book (1695)と、
パーセルの死後に出た曲集「Orpheus Britannicus」 The First Book (1698)に載っている、「z.379c」バージョンです。
(Deliciæ musicæは、ラテン語で「楽しい音楽」の意味だそうです。Orpheus Britannicusは「イギリスのオルフェウス」だって。パーセルさんのことかな?)
バージョンaとバージョンcは、歌詞は同じですが、曲が違うんですね。
上記2つの曲集(の画像)を見つけたのですが、それを見ると、歌パートと通奏低音のパートが書かれています。
通奏低音のパートには、所々に、なにやら数字が書かれています。
この「数字付き低音」は和音の構成音を表しており、それを見ながらチェンバロなどで即興演奏するんですよね。
あらかじめ書かれた音符と和音を同時に弾くのは(しかも即興で弾くのは)わたしたちでは難しいけれど、数字付き低音を読み解いてもうひとつパートを作るのであれば、できるかもしれない…。
そう思い立ち、コロナ禍で集まれない時期にせっせと「リアライズ」(記譜された音から和音をつくる)して、マンドラパートを作ったのでした。
ほんとうは即興で弾くはずのパートなので、ここでは自分による「編曲」としませんでした。

もう一曲は、「バロック・ホウダウン」。
電子音楽の先駆者、ペリー&キングスレイが1967年に作曲したもので、ディズニーランドのエレクトリカルパレードに使われている曲です。
バロックとか言っているけれど、ポップな電子音楽なんですよね。
演奏している映像を見ることができましたが、弾いている様子が楽しそう~♪
わたしはディズニーランドに行ったことがないのでようわからんのですが、どちらかというと原曲に近い感じを出したいと思いました(元ネタ探しが好きなので)。
ここでは、リコーダー用の楽譜を、原曲に寄せて再編してみました。


四重奏演奏会に出るにあたって、半ば強引にこの2曲に決めたのですが、「If music~」では、歌パート担当のぴよさんが最初から歌い方をこってり決めてきて、伴奏パートの幾狭さんとわたしはびっくり!
ぴったり寄り添おうとしたのに、ブンブン振り回されたりおいて行かれたりして…。
こんなに「col canto」(伴奏は主旋律のテンポやリズムに従って)で弾いたのは、これまでなかった!
でも、とても楽しい大冒険です。
「バロック・ホウダウン」も、エレキでギュインギュインししているというか、タガが外れたようなノリになりました。
本番では、どちらもビミョウにコケたところがありましたが、弾いていてとっても楽しかったです。
この年で、こんなにはじけることができるとは!

そうそう、この日のステージでは“演奏者はステージでのみ、マスクを外しても良い”ことになっていました。
ただし、舞台袖その他の場所ではマスクをつけていなければなりません。
わたしはマスクをしているとメガネが曇るし息苦しいので外しましたが、1名はつけたまま出ました。
まあ、そこは任意なのでいいか、と思っていました。
1曲めが終わって調弦直しをして顔を上げると、あれ、マスクを外している…いつの間に!
なんだか笑いがこみ上げてしまいました。
あとから聞くと、もう一人のメンバーがしきりに変顔をしていて、それがマスクを外すよう勧めていることに気づいたのだとか。

あいかわらず、わたしはステージ上での所作が課題です。
さあ弾くぞ、というときになって、持ってきたピックが見当たりません。
いちおう、ポケットに予備のピックを入れてきたのですが、取り出すときにマスクとハンカチまで出てきて、モタモタしてしまいました。
ちょっと待ってね、ちょっと待ってね、と顔で合図。
弾き終わって立ち上がったら、おしりの下に敷かれたピックを発見…。なにやってんだわたし。

出番は2番めだったので、あとは安心して客席で聴くことができました。
ベテラン勢もよかったし、若い人の演奏もよかった!
月寒高校は、いつもは1パート2名以上の小編成なのですが、今回は1つのパートだけ2人とか、1パート一人の六重奏でした。
一人ひとりの音がよく聞こえて、よいアンサンブルでした。
江別のコンパーニョ・ジュニアもよかったです。とくにカーペンターズの曲!
大学生ももっと出たらいいですね。サークル内で独奏とか重奏とかできそう。
また、遠くから聴きに来てくださったマンドリン弾きの方もいました。次は出ましょう!と、誘いました。
2時間のステージで10曲以上弾くコンサートだと、遠くから何度も練習に通うのは大変ですが、地元でチームを組んで練習してマンドリン四重奏演奏会で一曲弾くのであれば、できそうじゃないですか?
まあ、Sound-Holeの場合、四重奏演奏会に出ることで続いてきたんですよね。
また、マンドリン四重奏演奏会は、いろんな人の演奏が楽しめることや、作曲とか編曲とか選曲とかで気軽にチャレンジできるのがいいんですよ。
なんたって、Sound-Holeが万年チャレンジャーだし!!
次は、どんなチャレンジをしようかな!?

おまけの話ですが、この日の新聞「読者の声」欄に、なんとわたしの書いた文章が掲載されました。
大学のマンドリンクラブ時代の、大ピンチ話です。
演奏会終了後の日本マンドリン連盟北海道支部総会にて、「新聞に載っていたよ」という話が出ました。
「わたし、まだ読んでいないんですよ~」と言ったら、後ろの方が「新聞持ってるよ」ですって!
はからずも、総会の場で本人による読み上げがなされたのでありました。わはは!

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