2024/10/11

10月11日は、マンドリンの日ですよ~♪動画フェスやってます

 みなさーん、今日10月11日は「マンドリンの日」ですよ~!


北海道では、動画フェスをやっています。題して

「10月11日はマンドリンの日!」動画フェスin北海道2024

一般社団法人日本マンドリン連盟北海道支部のホームページで、北海道のマンドリン演奏動画を集めて紹介しています。

わたしも参加しているので、ぜひごらんくださいね。

今年はこれまでより参加者が多くて、とても一度では観られない~。(わたしもこの時点で、まだ上から4組しか観ていません)

でもだいじょうぶ、時間のあるときにゆっくり観てOK!

さらに、これまでの動画フェスも残っていて、いつでも観られます。→フェスの紹介ページからどうぞ。


個人参加では、わたしほんとうは、青山涼「夕凪」で出ようと思っていました。

そう思って、動画の最後に「マンドリンの日」って文字を入れたのですが、動画を出すのが早すぎたかも?

9月になってからユーミンの「花紀行」を作ったので、そちらで参加しました。

あと、Sound-Holeと旭川市民マンドリンアンサンブルでも出ているので、見てみてくださいね!


※後日談

やっと全ての動画を観終わりました。わたしの推しは、

・藤掛の「じょんがら」一人で七重奏!歌まで一人で歌ってるよ。とにかくすごい!

・尾崎豊「I LOVE YOU」オリジナルアレンジ四重奏。歌心のある演奏がすてき!尾崎豊の歌い方をマンドリンで再現しています。

・くしマンが二橋潤一氏に委嘱した組曲「釧路」!タイトルゆえに、他の地域で演奏される機会は少なそうな気もしますが、釧路あるいは北海道で長く何度も演奏されたらいいなと思う曲です。

2024/09/16

【2021年】大正15年のマンドリン楽譜♪ザメクニックさんの「ナポリの夜」

 【過去記事】こちらは2021年6月、引越し前のブログに書いた記事を再掲して加筆したものです。原曲探しをして、楽譜のリンクやレコードの動画などを追加しました。


自粛期間中にインターネットで古い音源や楽譜に出会って大興奮!

大正時代にマンドリン用の楽譜ってこんなに市販されていたの!?

当時好まれていた洋楽の雰囲気が味わえます。

二重奏の楽譜だったら、なんとかして合わせてみたい!

アプリは「アカペラメーカー」から、しだいに「4XCAMERA」を使うようになりました。

♪   ♪   ♪   ♪   ♪

大流行曲「ティティナ」オリエンタルフォックストロット「キャラバン」に続いて、わたしが弾いたのは

「ナポリの夜」

これも大正15年(1926年)の楽譜です。


楽譜の表紙と裏表紙。

シンフオニー ヴァイオリン マンドリン 樂譜
SIMFONIE VIOLIN or MANDOLIN DUET No.96
Neapolitan Nights ナポリの夜
J.S.ZAMECNIK



夜空の天の川のような表紙。題字も当時の雰囲気が出ています。

楽譜のタイトル。
ナポリの夜 Neapolitan Nights
J.S.Zamecnik
Arr.By K.Yoshida.


裏表紙の奥付↓
大正十五年三月一日印刷
大正十五年三月三日發行
編者 シンフオニー樂譜出版社 編輯部
印刷兼發行者 草野 茂
東京市牛込區西五軒町卅四
發行所 シンフオニー樂譜出版社
振替東京六九一二七番
定價金貳拾錢

大正最後の年、まだ電話はない…

原曲は1923年

Neapolitan Nights
作詞 Harry D Kerr 、作曲 J. S. Zamecnik

1923年にSam Fox社から、ピアノ譜が出版されています。アメリカのメイン大学の公開ライブラリDigitalCommons@UMaine」で、PDFが見られます

この楽譜を弾いた演奏はこちら↓

John S. Zamecnik: Neapolitan Nights
(わたしにとっては)おなじみ、Phillip Searさんのピアノ演奏です。
1923年のピアノ譜を弾いています。
わたしの弾いた二重奏は、この楽譜にとても近いアレンジですね。


映画のテーマソングにも

「Neapolitan Nights (Oh, Nights of Splendor)」は、「FAZIL」という映画(1928年)のテーマソングになっています。
なんでも、アラブの王子とパリの娘がヴェニス(ヴェネツィア)で恋に落ちるという話らしいですよ。
えっ、ヴェニスなの?ナポリでなくて?
1926年、Sam Fox社より、ウクレレとピアノと歌のアレンジ譜が出版されています(→セカイモンで売られている!アメリカに、楽譜を持っている人がいるんだね~)


オーケストラバージョンききくらべ

Neapolitan Nights - Victor Salon Orchestra 1926
1926年、ビクター・サロン・オーケストラの演奏。
流麗な演奏です。

Neapolitan Nights - Salon Orchestra - 1926
1926年、Nathaniel Shilkret指揮、Salon Orchestraの演奏です。 
途中でマンドリンも入っていますね!

Edison..."Neapolitan Nights"...Herbert Soman's Salon Orchestra.
これも、わたしの弾いた二重奏にとても近い!
前奏のトリルのところとか…ね?
このレコードをもとにアレンジしたんじゃないかしら、と思うくらいです。


LONDON NOVELTY ORCHESTRA Neapolitan Nights (J S Zamecnik) REGAL ZONOPHONE M
このSPレコードは何年の録音かわかりませんが、ロンドン・ノベルティ・オーケストラの演奏です。マンドリンが華麗に動いております。
そして、後半に入ってくるホニャホニャした音は何?
もしかして、テルミンだったりして!?

Neapolitan Nights (John Stepan Zamecnik:music) ナポリの夜 Mari Ivonne マリ・イボンヌ独唱1936年 ルーナダンスオーケストラ
最後は、ちょっと後の時代になりますが、1936年(昭和11年)、日本で発売されたレコードらしいです。
なんと日本語訳で歌っています。スロー・ジャズの雰囲気ただよう演奏。
間奏に「サンタ・ルチア」が挟まれています。


YouTube「ikekomandolin」のチャンネルでは、「大正~昭和初期のマンドリン楽譜を弾いてみた」という再生リストがあります。
今後も、少しずつ弾いていきたいと思います!

2024/09/15

好きな靴の話

ここ一週間、重い風邪をひいてダウンしていたので、この三連休はひたすら家で養生しています…。

楽器を弾いたり本を読んだりする気力もありません。

でも、日一日と季節は秋へ移り変わり、少しずつしていた衣替えが追いつかなくなりました。そうだ、秋の靴を出さなくちゃ。

夏にお世話になったエナメルのサンダルの汚れを落としてから磨き、ボロボロになったパンプスやシューティにさよならをしました。

秋にはくのは、これにしようっと!

おっ?3足とも、フェリシモの「& Stories 日本職人プロジェクト」だった!
左から、夏もはいていた茶色のフィッシャーマンズサンダル(2023)、レッドブラウン色のレースアップシューズ(2024)、黒のライトステップシューズ(2022)。
そう、わたし革靴が好きなんです。

革靴好きの変遷

中学生の頃、通学用に買ってもらった黒い靴は合成皮革で、わたしは足幅が広く骨が出ているため、すぐに両横に穴が開いてしまいました。何足穴を開けたことか。
そんなときに出会ったのが、革靴。たしか中2のときでした。つま先が丸くて幅が広めでシューレースのある、マニッシュなのにかわいい靴でした。
しかもその靴、インソールに「ALFEE」って書いてあったの!ブランド物ではないしアルフィーとは関係ないと思うけれど、ここで出会ったのは、運命じゃない!?
はいてみると、やはり合成皮革より丈夫で穴があかないし、磨くとピカピカだし、なにより坂崎さんといっしょに歩いている気分でウフフフフ♪(妄想女子)
脳内BGMは「Crazy Boy & Lazy Girl」でした。

大学生のときに、さすがのALFEE靴もアッパーが裂けてこわれてしまいました。
次に買ったのは、ホコモモラのローファー。かかとが大きくてつま先がゴロンとした、おでこ靴でした。足幅の広いわたしには、はきやすく歩きやすかったです。
このおでこちゃんが視界に入ると、かわいくて気分が明るくなりました。

働き始めてからは服に費やす余裕ができたので、北海道の今はなきアパレルブランドHASSINの服を買いまくっていました。新採用の秋に買ったダークブラウンのスーツに合わせてダークブラウンのローファーハイヒールを買い、どこでもガンガン歩きました。
ヒールの巻き革に傷がついたときは、同じ色の革を持っている修理屋さんを探して直してもらいました(さすが、札幌は都会だ)。

靴だいすきなだけに、買って失敗することもあります。
歩きやすさを謳ったある靴を買って、ちょっと散歩をしてみたところ、ソールがボロボロと崩れてびっくり!!とか。
店頭で試し履きをしてOK!と思って買ったのに、履いて歩いているうちにつま先や履き口が痛くなってもう歩けなくなったことも多いです。
お店で買った靴の中で、卑弥呼のブーツは当たりでした!足によく合い、中に入っているウォーターインソールが快適でした。

子どもが大きくなりマンドリンのおでかけも増えたころ、ベルメゾンベネビスの靴を買うようになりました。おしゃれで、ヒールが高くても履きやすいためです。サイズやワイズが合えば、通販でも自分に合う靴が買え、失敗しなくなりました。
白いストリングミュール(姫ミュールと呼んでいた)とか、スエードとスムースコンビのキトゥンヒール(色違いで2足持っていた)とか、何度もヒールのゴムを変えてもらいながら愛用しました。
7cmや9cmのヒールでも、ストラップがあればはきやすい!黒のアンクルストラップとエナメルベージュのバックストラップ、この2足は今でもステージ用として使っています。

ところがね…コロナの時期に外出しなくなって筋力が落ちたのか、それとも加齢でしょうか、それまではいていたハイヒールが足に合わなくなってしまったのです。
これはけっこうショック!
靴の中に滑り止めやクッションなどをつけてもだめでした。出先で歩けなくなり、札幌の大丸で急きょ靴を買うこと2回。
(2019年に作った曲「6つのマンドリンのための“Spring”」の1楽章は、きゃしゃなハイヒールにスカートで街を歩くというシチュエーションでしたが、そのときはまだハイヒールでガンガン歩けたってことですね)
もちろんスニーカーも持っているのですが、仕事用で、砂まみれ泥まみれになりがちです。
フェリシモ「& Stories」というブランドで質の高くはきやすい革靴を作るようになったので、徐々にそちらを買うようになり、現在に至ります。
ちょっとクラシカルなテイストの靴が、最近の好みです。

買ってみたけれど気に入らなかったブランドもあったし、流行っているけれど好きになれないデザインもありました。お値段いいのに壊れやすい靴、合わない靴もありました。
合成皮革の靴も持っていますが、やはり寿命は短いです。革靴は、手入れして修理して、長く使えるのが良いところです。
やっぱりね、服でも靴でも、気に入ったものを長~く使いたいと思います。

2024/09/12

サイレント映画の伴奏曲集を弾いてみた♪「デース シーン」…からのナゾ

 「大正~昭和初期のマンドリン楽譜を弾いてみた」シリーズ、サイレント映画につける伴奏のための楽譜から一曲弾いてみたよ!

「現代映畫伴奏曲集 前編」(24)Death Scene デース シーン/mandolin

シリアスな顔で弾いてみました。
伴奏に顔はいらんって?まあ、雰囲気づくりに…。

使用した楽譜はこちら
映畫音樂研究會編 NO.3
「シンフオニー ヴァイオリン マンドリン 樂譜 現代映畫伴奏曲集 前編」

昭和二年五月一日印刷
昭和二年五月三日發行
定價 金五拾錢
編者 映畫音樂研究會
印刷發行者 草野 茂
東京市牛込區西五軒町三十四番地
發行所 シンフオニー樂譜出版社
電話牛込六九〇九番
振替東京六九一二七番

(24)Death Scene デース シーン
ニ短調で、ダブルバーからト短調に変わっています。
短い曲を、ダ・カーポしてまるごと繰り返します。
解説には
死の場面と譯す如く現代劇、時代劇を通じて、人の死に直面したる場面、最も悲愴なる哀傷的氣分を表情するに伴奏す。
とありました。

作曲は、やっぱりザメクニックさん

この曲集には作曲者が書いていなかったのですが、ちょっと調べると、すぐに出てきました。
John Stepan Zamecnikさんの作った「Sam Fox Moving Picture Music vol.1」(1913年)にありました!
目次のページ下部に「MCMXIII」と書いてあります。これはローマ数字で、1913年と読むんだって。
もともとは、(サイレント)映画の伴奏用に作られたピアノ曲なので、映画の場面に合わせて繰り返したり省略したりして演奏したのでしょうね。
それだけに、レコード等の録音物は見当たりませんでしたが、現代の人が掘り起こして演奏している動画はありました。

J.S. Zamecnik, "Death Scene" (from "Sam Fox Moving Picture Music, Vol. 1")
Michael Brownさんが、Spitfire Audioの『HANS ZIMMER PIANO』というピアノ音源を使って作ったそうです。


08 - Death Scene - Sam Fox Moving Picture Music
John Kuzelさんはこの曲集の第1巻を全曲音源化していました!

ほんの少しのナゾ

「現代映畫伴奏曲集」ではニ短調→ト短調に変わっているのですが、原曲のピアノ譜ではニ短調のままでした。そのため、わたしが弾いた楽譜ではE♭だった箇所が、上2つの音源を聞くとE音はナチュラルでした。むむっ、なぜ変わったんだろう?
まあ、単なる写し間違いと推測できるのですが…。
そもそも当時、外国の楽譜を借用というか写し取って日本で出版するって、Sam Fox社から許可を得ていたのでしょうかね?Sam Fox社の版権とかザメクニックさんの著作権とか、どうだったのでしょう。

さらに、この曲集が出版された1927年(昭和2年)にはアメリカで最初のトーキー映画「ジャズ・シンガー」が、1931年(昭和6年)には日本で「マダムと女房」というトーキー映画が発表されたんですって。
日本初の映画興行が1897年(明治30年)、日本でサイレント映画は1935年(昭和10年)ごろまで作られていたそうだから、サイレント映画は40年ほどの寿命だったということですね。
それにしても、曲集が出てからたった数年でトーキーに移り変わっていったなんて!技術革新にやられた!!
そうすると、この曲集は実用だったのでしょうか、それともヴァイオリンやマンドリン愛好家のための楽譜だったのでしょうか?


ほかにも動画あります

YouTube「ikekomandolin」のチャンネルでは、「大正~昭和初期のマンドリン楽譜を弾いてみた」という再生リストも作っています。
古書店から購入した、古いマンドリン楽譜を弾いています。
どうぞごらんください♪

2024/09/10

き~めた!マンドリンの日動画フェスに、あの曲で参加しよう♪

 


10月11日は、マンドリンの日だって知ってた?

北海道では、「10月11日はマンドリンの日!」動画フェスin北海道2024を開催予定です。
一般社団法人日本マンドリン連盟北海道支部のHPで、募集しています。

この動画フェスに、Sound-Holeで申し込みました!
あとは、個人でも参加しようかな~と思って、この前動画を作りました。
北海道でマンドリンを弾く方は、ぜひ見て、参加してみてくださいね。締切は、9月30日ですよー。
これまでの動画フェスも観られます。

2024/09/07

弾きました!北海道教育大学札幌校マンドリンクラブOB・OG会 第14回定期演奏会(おまけ「ヴェニスの一日」原曲さがし)

おかげさまで、終了いたしました!


プログラム表紙

北海道教育大学札幌校マンドリンクラブOB・OG会
第14回定期演奏会

2024年8月24日(土)12:30開場 13:00開演

かでるアスビックホール(札幌市中央区北2条西7丁目 かでる2・7)

入場料 無料

主催 北海道教育大学札幌校マンドリンクラブOB・OG会

後援 札幌市、札幌市教育委員会


2年に一度の、OB会 定期演奏会!

第12回は2019年。第13回は2021年に行う予定でしたが、コロナのため1年延期して2022年に開催しました。

チラシ画像

うわ~、第14回だって。
2年に一度だから、単純計算しても28年経っているってことでしょ。自分も年を取るはずだわ。
たしか自分が妊娠・出産したとき以外は、すべて参加しているはず。


前日は、午前中いっぱい仕事してから札幌に向かい、すぐに前日練習に参加しました。
わたしは、月に2回あった練習に1回ずつしか通えなかったので、フルートが入った練習で弾くのは、このときが初めてでした。吹く楽器と弾く楽器で拍を合わせるのが、やや難しいと感じました。

べらぼうに高い宿泊費をかけて街なかに泊まったので、朝は余裕~。
ヘアアレンジは、細いシリコンゴムで右耳の後ろにハーフアップをつくり、襟足をねじって右に寄せました。「夏の愉しみ♪浴衣でおでかけ」でも書きましたが、簡単だと言われる「くるりんぱ」すらできないぶきっちょで、しばるのは不得意です。
でも、お客様に横顔をよく見せたいし、髪が顔にかかると暗く見えるので、この夏は髪を伸ばしてしばりました。

時間に余裕があったので、父に電話をしてみました。
「今日、かでるに来てね!」とだけ言おうと思っていたら、父ったら
「◯◯(昔の教え子)をコンサートに誘いたいんだけど、年賀状に電話番号が書いてなくて…。◯◯に電話してくれないか」
「ええーっ、今から!?ごめん、わたしこれからリハーサルなのよ。電話番号、わたしの手帳に書いてあった。今から教えるから、がんばって自分で電話して~」
電話番号を数字ひとつずつ教えて書かせて、復唱させたら、数字を逆に読んでしまうんです。見ている数字はわかっていても、自分の口が思うとおりに動かないから、本人はもどかしいでしょうね。あとは、電話番号を正しく押せますように…健闘を祈る!
おっと、急がねば。遅刻寸前!
※後日談:9月に父を訪問したら、わたしがノートに書いた住所録に、◯◯さんの電話番号がちゃんと書いてあったよ!もう~。


マンドリン四重奏演奏会でもよく使う、かでる2・7のホール。
今は、ネーミングライツで「かでるアスビックホール」といいます。
ステージリハーサルは、なかなか調子が良いですよ。トリの曲は大変ですが…。

開場したのでロビーに行ってみたら、父が無事到着。
◯◯さんには電話できて話せたけれど、お誘いは断られたそうです。
こんどはもっと早いうちに誘いましょう。
でも、電話番号を間違えずに押せたのね。大成功!
今回のコンサートは、開演時刻がこれまでより30分早くなったので、ロビーにスマホを持って行けず、父との写真は撮れませんでした。
でも、写真屋さんに撮っていただいたので、あとから手に入るかも。
本番中ステージから客席を見ると、そばに父の同級生さんがいました。前々からお誘いしていたので、また会えてよかったです!

【演奏曲目】
第1部
・序曲「過去への尊敬」  L.メラーナ=フォクト作曲
・詩人の瞑想  G.マネンテ作曲
・カタリー  S.カルディロ作曲/山下嘉昭 編曲     
・秋桜(コスモス)  さだまさし作曲/中川信良 編曲
・ひまわり  ヘンリー・マンシーニ作曲/中川信良 編曲
・浪漫的協奏曲No.14  K.ヴェルキ作曲

第2部
・麦の唄  中島みゆき作曲/本川 監 編曲
・夕映えの詩 本川 監 作曲
・ハンガリーの旅  F.メニケッティ作曲
・ヴェニスの一日  E.ネヴィン作曲/中野二郎 編曲
  Ⅰ.Alba(夜明け) Ⅱ.Gondolieri(ゴンドラ漕手たち)
  Ⅲ.Canzone Amorosa(愛の唄) Ⅳ.Buona Notte(おやすみなさい)
・月に舞う   武藤理恵 作曲

「過去への尊敬」、もともとは「労働と芸術」という題名だったんですってね。自分も労働して、こうして集って演奏して、楽しさを分かち合っていると思うと、そちらの題のほうが曲に合っているような気がしました。

「詩人の瞑想」は、マンドラとギターのソロで始まりました。OBならではの、大人の演奏でした。
年を取ると、速い曲が苦手になったりポップなリズムが弾きにくくなったりしますが、こういう曲はしみじみとした演奏になると思います。

実は今回、4名の指揮者のうち、最年長のYさんが急に出られなくなってしまいました。
他の指揮者さんが代理で振るとはいえ、Yさんが作り上げてきた演奏をうまく表すことができるかと、不安でした。
でも本番では、「これまで練習してきたことを、そのまま表現すればいいんだ」と思い、いつもどおりに演じることができました。
この演奏が、Yさんに届きますように(あとで録音を聴いてくださ~い)!

第2部の始まりは、指揮者さんによる編曲と作曲です。
どちらも(しかも指揮まで)できるって、すごいよね!
「夕映えの詩」良い曲です。

メニケッティを弾き終わったあと、あれっ、コンマスさんが放心状態!?
マンドリン弦が切れているようですが、切れた弦を外そうとしている?いや、それは置いといて、スペア楽器を使いましょう。
本番中に、そういうこともあるんですねえ。そりゃ動揺するわ。

ネヴィンさんの曲は、もともとはピアノ曲。最初、マンドリンで弾くのは難しすぎるのではないかと思っていました。
しかし、しだいにKさんの指揮に乗せられて、ふわりとロマンチックな演奏になってきました。ギターの使い方も効果的で、ピアノとは違った雰囲気を出すことができたと思います。
1楽章のギターや4楽章のセロが、ほんとうに「歌って」いる感じで、とってもよかった~。
そして最後の曲「月に舞う」といったら!舞うというよりヘドバンしてるような激しさでした。ちゃんと弾けなかったところもありました…。
今回は、アンコールとクラブのテーマ曲「郷愁」だけ弾きませんか、という企画がありました。そこに2名の方が参加しました。いっしょに弾けたのは、何年ぶりでしょうか。うれしい~。時々で良いので、合奏に加わってもらえたらいいですね。

マンドリン仲間のお客さまから、お花やプレゼントをいただきました。ありがとうございます!
終わった後、お客様から「弾き方がきれいでした」と言われ、嬉しかったです。
高齢化してきた札教大OB会ですが、弾く楽しみは衰えません。
まだまだ弾いたことのない曲がいっぱい!次は何を弾きましょうか。


おまけ

「ヴェニスの一日」原曲さがし

ネヴィンさんの「ヴェニスの一日」は、個人的に大好きな曲。
甘くて美しい旋律、軽妙で流麗なオーケストレーション。
弾いていて、とても楽しかったです。
もともとはピアノ曲で、1898年(明治31年)に The John Church Company から楽譜が出版されています。

GIORNO IN VENEZIA (A Day in Venice)
   Ethelbert Nevin  Op. 25 (1898)
1 Alba(Dawn)  
2 Gondolieri(Gondoliers)
3 Canzone amorosa(Venetian love Song)
4 Buona Notte(Good Night)

原曲はどんな曲かなと思って、調べてみました。

2024/08/28

夏の愉しみ♪浴衣でおでかけ

浴衣だいすき!夏のおしゃれは浴衣ですよ。でもあまり着る機会がありません。

なぜならマンドリンの練習に行くときは、荷物が多いから。バッグを肩にかけたり背負ったりできないでしょう?

先日、マンドリンのコンサートを聴きに、札幌へ出かけました。

わたしの場合、マンドリンを持たないおでかけって、めったにありません。

そうだ、こういうときこそ、浴衣を着よう!



今回着たのは、haco!(フェリシモ)で買った、黒地に白の「麻の葉文様」。禰豆子ちゃんの着物の柄だね!
生地をよく見ると、薄手で長四角の格子状に織られています。「綿紅梅」というそうです。ミシン縫いだと、手縫いより安価になります。
これまでで一番、着付けがうまくできました!衣紋の抜き方とか、おはしょりの長さとか。
このときは一泊したので、かごバッグの他に着替えを入れたバッグを持ちました。


セットで買った半幅帯は、紫と白のリバーシブル。
帯結びは、紫をメインに「割角出し」。たれの面を変えて結んでみました。
汽車に片道3時間も乗るので、椅子にもたれてもつぶれない結び方にしました。

銀と白の三分紐に、雪柄のガラスの帯留め。札幌のキモノハナ パセオ店で買いました。
帯のアクセントに三分紐を使いたくて、後ろの結び目がかくれる帯結びにしました。

髪型は、動画を見てこれにしよう!と決めたものがあったのですが、いかんせん不器用すぎて、“くるりんぱ”すらできませんでした…。
左よりにしばっておだんごもどきにして、お花の髪飾りをさしました。

下駄は、畳表のついた「右近」という形。側面に葉の模様が彫られています。
最初に買った下駄が古くなったので、数年前に旭川で買いました。
たくさん歩くので、レース足袋をはきました。鼻緒が擦れにくくて、楽です。
足袋を履くので、少し上品になるよう、浴衣の裾を長めにして着ました。

今回行ったマンドリンのコンサートは、「ロマンツァ&ノルディコ ジョイントコンサートin札幌」。
とても暑かった8月16日、Kitara小ホールで行われました。
お客さんがたくさんいて、はからずも最前列で聴くことになりました。
ロマンツァもノルディコも、情熱的な演奏で、圧倒されました。その翌週は自分たちのコンサートなので、がんばろう!と思いましたよ。

OB会の先輩がたとお茶したあと、中島公園でひとり夕涼み。
綿紅梅の浴衣に夕暮れの風がすうっと通り、心地よかったです。

浴衣好きになったわけ

きっかけは結婚してすぐ、オットの母から浴衣をもらったこと。
それまでは浴衣を着たことがありませんでした。

2024/08/18

サイレント映画の伴奏曲集♪「ザー セクレツト オブ ザー シヱー」←この題名!?

 「大正~昭和初期のマンドリン楽譜を弾いてみた」シリーズ、最近は、サイレント映画につける伴奏のための楽譜を弾いています。

今回演奏したのは、この曲。
(25)The Secret of The Sea


使った楽譜はこれ

映畫音樂研究會編 NO.3
「シンフオニー ヴァイオリン マンドリン 樂譜 現代映畫伴奏曲集 前編」


【裏表紙下部のの奥付】
昭和二年五月一日印刷
昭和二年五月三日發行
定價 金五拾錢
編者 映畫音樂研究會
印刷發行者 草野 茂
東京市牛込區西五軒町三十四番地
發行所 シンフオニー樂譜出版社
電話牛込六九〇九番
振替東京六九一二七番

(25)The Secret of The Sea ザー セクレツト オブ ザー シヱー
Zamecnik.


前の持ち主が書いたと思われる、チェックマークがあります。
実際に演奏したのかな?

ちょっと待て、「ザー セクレツト オブ ザー シヱー」って!(笑)

英語の音声をカタカナで表記するなら「ザ・シークレット・オブ・ザ・シー」でしょう。
ヱって何さ!?ミスターイヤミが出てきそうだよ。
昭和初期の英語ヒアリングってこういう感じ!?促音「ッ」を大きく書くのは、まあわかるけどさ。
曲は漫画のキャラとは全く関係ありません。8分の6拍子で、バルカローレ(舟歌)な曲調です。
解説には、
「此の曲は水邊(みずべ)或は湖水等を背景としたる靜かなる氣分のラブシーン、又は散策等の場面に伴奏するを可とす。」
と書いてありました。

作曲は、あのザメクニックさん

「The Secret of The Sea」は、アメリカで活躍した作曲家、John Stepan Zamecnik(1872-1953)の曲です。

ザメクニックさんといえば、Sam Fox社から「Sam Fox MOVING PICTURE MUSIC」、つまりサイレント映画のピアノ伴奏曲集を4冊も出している人です。

それにしても、100年くらい前の楽譜を弾くようになってから、ずいぶんザメクニックさんの名前を見るようになったなあ。
マンドリン界におけるアマデイさんのように、ザメクニックさんは、わたしの中では超有名人!

原曲の楽譜

この曲の楽譜は、1923年に出版された「Sam Fox Library Orchestra Folio Volume 6」に掲載されています。
この曲集の表紙には、「A collection of select compositions for hotel, cafe, theatre, moving picture and concert orchestras」と書いてあります。ホテル、カフェ、劇場、映画、コンサートオーケストラ向けの曲を掲載した曲集なんですね。

そしてこの曲集の「The Secret of The Sea」という題名の下には、「From the Piano Suite “LOVE SONNETS”」と書いてあります。

へえ~「愛のソネット」という、ザメクニックさんのピアノ組曲があるんですね。他の楽章はどんな曲があるのでしょうね?


演奏音源

SPレコードや最近の演奏を探してみましたが、見つかりませんでした。

ピアノ組曲としても、今は演奏されないのでしょうか?

その代わり、Fiona Hickie's Sheet Music PreviewというYouTubeチャンネルで、編曲されたスコアとMIDI演奏を視聴できました。


The Secret of the Sea
(木管四重奏版)


The Secrets of the Sea: String Quartet
(弦楽四重奏版)

この曲についていうと、当時の映画音楽に貢献した多作なザメクニックさんだから、こうして楽譜や動画がみつかるんでしょうね。それでも、今の時代では演奏されることがほとんどないという曲が、数多くあります。
明治時代から日本に入ってきた“洋楽”を、映画伴奏音楽という方面からも受容してきたということは、興味深いですね。
そして、どうして「現代映畫伴奏曲集」は、日本人作曲家が作ったオリジナル曲が収められなかったのでしょう?なぜこの曲集が作られたのかというのも、知りたいです。


YouTube「ikekomandolin」のチャンネルでは、大正~昭和初期のマンドリン楽譜を弾いてみたという再生リストも作っています。古書店から購入した、古いマンドリン楽譜を弾いています。どうぞごらんください♪

2024/08/12

【2021年】大正15年のマンドリン楽譜♪「キャラバン」

【過去記事】こちらは2021年6月、引越し前のブログに書いた記事を再掲して加筆したものです。原曲探し、レコードやピアノロールの動画などを追加しました。

自粛期間中にインターネットで古い音源や楽譜に出会い、ついでに演奏動画を撮ることにもはまっていた時期です。

     🎼     🎼     🎼

前に、「日本の古本屋」という古書店通販サイトを通じて、古~いマンドリン用の楽譜を手に入れました。
ディープでマニアな詳細はこちら→昭和3年の楽譜を弾いてみた♪大流行曲「ティティナ」

わたしが買ったのは、ヴァイオリン、マンドリンどちらでも使える、二重奏の楽譜です。
せっかくだから、だれかと二重奏ができたらいいなあと思ったのです。
ところがここ1年続く状況により、合奏ができないまま…。
そこで、Rolandの4XCAMERAというアプリを使って、ダブルいけこで二重奏をしてみました。

「ティティナ」の次に演奏したのは、

オリエンタル・フォックストロット「キャラバン」

キャラバンというと、デューク・エリントンとファン・ティゾールのジャズの曲(1935年)が有名ですが、別の曲ですね。

こっちのキャラバンは、フォックストロット、1910年代にはやったダンスミュージックです。
前半は砂漠を隊商が行くオリエンタルな香りの曲調ですが、後半は明るく弾んで砂漠感はどこかへふっとんでしまいます。

大正15年(1926年)の楽譜です。

楽譜の表紙と裏表紙。
「VIOLINMANDOLIN DUETTS
模 範
ヴァイオリン・マンドリン二部合奏楽譜
Karavan
キャラバン
模範楽譜出版社
No.1


表紙絵は、ピラミッドにラクダを率いた隊商のシルエット、手前にヤシの木のようなシルエットと、スカーフとベールをかぶった女性のイラストです。
女性の鼻の上には何がついているんだろう?飾りかな。
「すまーふはなこ」さんのブログ「3兄弟とエジプト生活」では、「エジプト女性のスカーフ(ヘカブ)」という記事の中で、「ヤシュマック(YASHAK)」を着けた、原住民の女性(Native Woman)」という1920年頃の絵はがきが紹介されています。
それがこの絵にそっくりでした!

裏表紙は、この出版社がこれまで出したマンドリン・ヴァイオリン用の楽譜目録と、奥付。
「MOHAN EDITION OF SHEET MUSIC
Mandorin or Violin Duets.」
英語の綴りに誤記が見られます。


裏表紙の奥付。
「 定價各編 金貳拾五錢
大正十五年八月二十日 印刷
大正十五年八月廿五日 發行
編者 模範樂譜出版社編輯部
印刷兼發行者 水谷彦十郎
東京市日本橋區橘町三ノ十二
發行所 模範樂譜出版社
東京市日本橋區橘町三ノ十二


A3版を二つ折りにした4ページ仕立て。
この楽譜は、左ページが第1ヴァイオリン/マンドリン、右ページが第2ヴァイオリン/マンドリン となっております。
二人で並んで見る感じでしょうね。

Karavan (Oriental Fox-trot)
Wiedoeff - Olman. 
Arr.by M.G.S


「M.G.S」は、「模範楽譜出版社」の頭文字でしょうか。

【原曲探し】
調べてみると、作曲者は、Rudy WiedoeftAbe Olmanだとわかりました。
ということは、楽譜の「Wiedoeff」は一文字間違いでしょうね。
ルディ・ヴィードーフ  Rudy Wiedoeft (1893-1940)はアメリカのサックス奏者、
エイブ・オルマン(1887‐1984)はアメリカの作詞家、音楽出版者だそうです。

1919年に出版された楽譜
アメリカ合衆国のジョンズホプキンス大学 Johns Hopkins Universityの公開ライブラリで、楽譜を見ることができます→こちら「Karavan(Fox Trot).Song.」
1919年にシカゴのForster Music Publisher, Inc.より出版された、ピアノ伴奏と歌の楽譜です。

当時の演奏のレコード
古いSPレコードを再生した動画です。当時の曲の雰囲気が伝わります。

Joseph C Smith's Orchestra - Karavan (1920)
1920年、ジョセフ・C・スミス楽団の演奏。
とちゅうでパラララララ…と入るオブリガードが華麗だ~!

Karavan -- Fox Trot (Abe Olman-Rudy Wiedoeft) Joseph C. Smith's Orchestra (For Dancing)
上と同じレコード。

"Karavan" Fox Trot Played by Joseph C Smith's Orchestra HMV B 1174
ラベルは違いますが、上2つと同じ演奏ですね。

Karavan by Rudy Wiedoeft and Abe Olman
これまでとちょっと違った演奏。Aメロのオブリガードでチャラララララララララ~♪というフレーズあり。(ウン)チャラッ、チャラッ、チャラッ♪は、わたしの弾いた楽譜にもあります。また、ちょっとした繰り返しで、小節が増えた部分があります。

ピアノロール
19世紀末から作られ、SPレコードが普及する前に、音楽再生手段として使われたんですって。それぞれアレンジがおもしろいです!
KARAVAN - PLAYER PIANO ROLL
概要欄によると、フランク・バンタ Frank Bantaの演奏だそうです。

Karavan Played By Zez Confrey
ゼズ・コンフリーの演奏。イントロのアレンジが独特!
後半は、「マンドリン・モード」ですって。同音連打のことでしょうか。
連打音を続けるのは人間では難しく、編集されたピアノロールだからできるのだそうです。



YouTube「ikekomandolin」のチャンネルでは、「大正~昭和初期のマンドリン楽譜を弾いてみた」という再生リストがあります。
今後も、少しずつ弾いていきたいと思います!

2024/08/08

夏なので弾いてみた!青山涼「夕凪」

みなさまお元気ですか?
夏ですね!暑いですね!
北海道も暑いですよ…。

マンドリン弾いてみた動画、今回は
青山涼 作曲「夕凪」
です。


青山涼さんといえば、プロのマンドリニスト青山忠さんの息子さん。

マンドリン・クラシックギター専門店 イケガクのYouTube「イケガクTV マンドリン&ギターチャンネル」に、青山涼さんのインタビュー動画がありました。
お父様によく似てるわ~。
そして若いのにこの風格!
インタビュー動画が3本もあったのですが、この方の人となりがわかって面白かったです。
小さい頃のマンドリン練習の話とか、レトロゲームとか…。
作曲の話も、興味深く聞きました。
青山さんのプロフィールは、青山涼さんのホームページに詳しく書いてあります。



青山涼さんの曲を弾いたのは、初めてでした。

昨年(2023年)に旭川市民マンドリンアンサンブルの定期演奏会で、コンサートマスターさんとギターさんがこの曲を演奏したんですよ。

よい曲だな~と、わたしたちは舞台袖で聞き惚れておりました。

マンドリンとギターの二重奏かと思っていたら、実はマンドラパートをギターにアレンジしたのだと聞きました。

マンドリンとマンドラの二重奏かあ…マンドラだったらわたしも持っているし、わたしも弾いてみたいなあ

そう思って楽譜を探したら、「Ryo Aoyama Online Shop 青山涼 オンラインショップ 楽譜販売」にありました。

ダウンロード楽譜なのねー。今どきだわ。

片方のパートの音源というのもありましたが、けっきょくわたしは2パートとも自分で弾きました。

いつものように4XCAMERAというアプリを使って、スマートフォンで撮りました。音は加工できないけれど、まあいいのだ。


【弾いてみた感想】

きわめて個人的な感想ですが…

①マンドラパートの方が難しい

弾いてみたら、マンドラパートの方が(わたしにとっては)難しかった!

何が難しいかというと、アルペジオのポジションです。マンドラの弦はマンドリンの弦よりも太いので、押さえるのがたいへんでした。ドラ筋が必要です。

もともとマンドラを弾く人なら大丈夫なのでしょうね…。

そしてわたしの場合、複数の音を出すためのポジションを覚える→瞬時に再現するのが、ものすごく苦手なのです。押さえる指は2本までならいけます(笑)。覚えるのにけっこう必死でした。

ギターが弾ける人には楽勝かもしれませんね。

(中3の時に半年だけ「フォークソング同好会」に入っておりましたが、ギターのコードがまったく覚えられず「メリーアン」が弾けずに終わりました。今のわたしなら、坂崎さんパートを歌うのに徹するぜ!)

②流血の「夕凪」!?

マンドラパートでは、違う弦を同じフレット上でを押さえるポジションが多く、左手の人差し指と中指がひんぱんに接触します。

わたしの場合、指先が太く爪が扇のような形をしているので、2本の指が接触すると、中指の爪の端で人差し指を押すというか刺激することになるんですよ。練習すると、何度も何度も刺激されます。

動画を撮るころには、人差し指に穴があいて血が出ていました。でもばんそうこうを貼ると指がうまく動かせないので、がまんして撮りました(痛)。

撮り終わったあと、治るまで数日、楽器は弾けませんでした。

いやまあ、でもこれは爪の形によるものなので、他の人には問題ないのでしょうね…。

③シンプルなメロディを“歌う”

マンドリンパートは、難しくありませんでした。途中の重音は(わたしでも)対応可能です。

でも、シンプルなメロディほど、どう“歌う”か、考えさせられますね。

「夕凪」という表題なので、朗々と歌って盛り上げるのではなく、波がそっと引いていく感じにしてみました。

🎵    🎶    🎵    🎶    🎵

マンドラパートさえ弾ければどなたでも楽しめる曲だと思うので、みなさまも弾いてみてくださいね!

ちなみに旭川市民マンドリンアンサンブルでは、今年11月の定期演奏会で青山涼さんの「最後の宇宙船」を弾きます。こちらもすてきな曲ですよ~!