2026/02/11

家に帰るまでが演奏会だ!!第55回マンドリン四重奏演奏会

 演奏会に出たという報告ですが...まあ、その前後がたいへんでした!という長い話です。

Sound-Hole、今回は3人で、この演奏会に出ました↓

プログラムの表紙

一般社団法人日本マンドリン連盟北海道支部 主催

第55回マンドリン四重奏演奏会
2026年1月24日(土) 13:30開演
ちえりあホール(札幌市西区宮の沢1条1丁目1-10)
入場無料


厳寒のホームで1時間待ち

【金曜日】
例年は日曜日に「かでるホール」で開催するのですが、かでるホール改修工事のため、今年はちえりあホールで、しかも土曜日開催なんですよ。
わたしは金曜の夕方17時50分に出発して、前泊することにしました。
ところが、旭川駅で19時の特急に乗り換えようと待っていても、汽車が来るようすがありません。
わたしは指定席をとっていなかったので、とにかく車内で座りたいと思って、ホームの乗り場に並びました。
しばらくして、
・列車の到着が大幅に遅れている
・次の20時発は運休
・19時発の列車は、20時ごろ発車予定
というアナウンスが流れました。
うわー、結局1時間も立って待つのか~!ホームは外と同じなので、冷え込んでいます。
でも、今この列から離脱したら、車内ではぜったい座れません。
ただでさえ楽器2台(マンドリンとマンドラ)を抱え、大きなビジネスリュックにショルダーバッグ、大きなトートバッグ(演奏会の掲示物と衣装)という大荷物なのに、この後さらに車内で1時間半も立っていられない...そう考え、このまま並んで待つことにしました。
幸いなことに貼るカイロを持っていたので、腰に貼りました(持っていたわたしエライ)。また、夜食か朝食にしようと持っていたおいしいパンがあったので、ホームでもりもり食べました(職場に売りに来てくれるパンやさん、ありがとう)。
外国人観光客と、日本語で励まし合いながら待ちました。
やっと来た列車に座ることができたものの、「大雪の影響で車内は激しく混み合っており(by車掌さん)」、とてもトイレに行けません。しかも列車は線路点検のため深川で止まり、運転再開の見込みは不明とのこと。
飲み物をチビチビなめるように飲みつつ、おやつのチョコチップマフィンも食べちゃいました。
結局、札幌に着いたのは22時40分ごろ。2時間以上遅れたので、特急料金を払い戻してくれるとアナウンスされましたが、窓口で長蛇の列に並ぶより、もう宿に行って寝たい…。
寒い思いをして喉の調子が少し悪くなったので、ヴィックスのメディカルトローチをなめ、白湯を飲んで寝ましたよ。

演奏会は大成功

【土曜日】
24日(土)は、マンドリン四重奏演奏会でした。
ジムキョクチョーになって初めての四重奏演奏会、そのあとの総会の準備もあって、ドキドキです。
会場のちえりあホールは、地下鉄宮の沢駅からちょっと歩くものの、外にに出ずに行けるのでうれしいですね。
例年使っているかでるホールとは楽屋の様子や広さが違うので、計画や準備に手間がかかりました。
来年は、きっともっとスムーズにできるでしょうね。

われわれSound-Holeは、出番もステージリハーサルもトップバッターです。会場についたら調弦して、すぐリハーサル。うーん、朝から手が動かないよ~。
札幌月寒高校からは、4組も出ていますよ。みんな1・2年生でしょ?すごいね。
今回は、大学生の「Luminote」や若いグループ「SKY-Hi Mandolin Trio」が出ていて、新鮮ですね。こういう方々がジャンジャン出てほしいです。
ふと、Sound-Holeが出始めた頃を思い出しました。自分たちでは単独のコンサートを持つのが難しいので、10分だけ弾けばよい、この演奏会に出るようになったんですよね。しかも、少ないメンバーに合うマンドリン楽譜なんてめったにないから(あっても技術的に弾けないから)、編曲したり作曲したりするようになったんです。それ以来、わたしたちは万年チャレンジャーです。
今の若い人たちにとっても、気軽に、気楽に、ちょこっとチャレンジできる機会として四重奏演奏会を利用してもらえたらいいなと思っています。


 

今回の衣装は、忙しくて手作りできませんでした。
こちらは、名古屋の「ワンピースクローゼット」さんのサイトから購入しました。
身頃と袖はベロア、スカート部分はジャカード織りです。黒地に金糸の刺繍に一目ぼれ!
これを着ていったら、メンバーから「高見沢さん」と言われました。わたしもそう思った!!
タカミー立ちで写真に写るワタシ…。
ヘアアレンジは、右耳後ろでしばって、襟足をピンで留めています。最近ずっとこれですね。
服に合わせて金色のレース風イヤリングを持ってきていたのですが、忙しくてつけるのを忘れた!

Sound-Holeは、今回3人で出場しました。
演奏したのは
◯Mr. Dowland's Midnight(ダウランド作曲、宍戸秀明編曲) 
◯ナポリの夜(ザメクニック作曲、K.Yoshida編曲)
◯夏宵を待って(いけこ作曲)
の3曲でした。
偶然ですが、どれも夜の曲ですね。

【Mr. Dowland's Midnight】

「ダウランド氏の真夜中」はリュート譜をもとにした、宍戸秀明さんの編曲です。イケガクでダウンロード楽譜が買えます
わたしたち、前に宍戸さん編曲の「ラクリメ」や「The Frog Galliard」を演奏したことがあるんですよ。まるでわたしたちのために編曲したよう…と嬉しくなって、思いきって宍戸さんにメッセージしました。メールで「ダウランド氏の真夜中を弾きたい」と言ったら、なんと3パート編成で作ってくださいました。これは買うしかないでしょ!
ただ、楽譜どおりに弾くと1分もない曲です。リュートの演奏を聴くといろいろ工夫して変奏しているようなので、わたしたちも変奏してみようということで、メロディのパートをマンドリン→マンドロンチェロ→マンドラと入れ替えて弾いてみました。マンドロンチェロが華麗に変奏しました!
この曲のためだけに、わたしはマンドラとマンドリン2台持ちになりました。

【ナポリの夜】

わたしが古書店で手に入れた、100年前に出版されたヴァイオリン・マンドリン楽譜を演奏しました。→【2021年】大正15年のマンドリン楽譜♪ザメクニックさんの「ナポリの夜」
大正~昭和初期のマンドリン楽譜を弾くのがマイブーム!3人で弾くので、原曲のピアノ譜をもとにマンドロンチェロ譜を作りました。
この曲の中でちょくちょくフェルマータがかかるんですが、えっこさんがメロディの時のフェルマータでは「アンサンブルしてるわ~♪」って感じで、気持ちよかったです。

【夏宵を待って】

2023年に作った、わたしの曲です。
作った当初は、マンドリンとマンドラ、パーカッションが2つという謎の編成でしたが、これを3パートに作り変えました。マンドリン、マンドラ、マンドロンチェロ版を作ってから、さらにマンドリン×2、マンドロンチェロの3パート版を作りました。
夕暮れの空、浴衣、線香花火のイメージで、ちょっとセンチメンタルな曲です。

「ナポリの夜」を弾いている時、ふと気づくと足がガクガク!
原因は、足台をマンドラを弾くときの高さのままにしていて、低かったからです。
ちょっと低かったけれど、グッと足をふんばって弾きました。
本番の演奏は3人の息が合って、けっこうよかったと思います。
2曲目、3曲目と、徐々に周りが見えるようになってきました。


演奏後、楽屋にて「3人で写真撮ろう~!」とキャピっておりました。
楽器を持って「真ん中へ、どうぞどうぞ」と、代わる代わるセンターになって撮ったりして。
あとでその写真を見て「マンドセロがなんか小さい…遠近法か?」と思いましたが、よーく見たらメンバーがセロではなくわたしのドラを持っていたのでした。チャンチャン!

弾いたあとはあわてて片付けて、こんどはアナウンスの出番です。
今回わたしは、第1部の後半からウグイス嬢を務めることになりました。
アナウンスボックスに入って、出番の方々に無音の拍手を送りながら、原稿を読み上げました。
ちえりあホールは、舞台袖で聞いていても響きが良くて、どのチームの演奏も素敵です。
おっと、うっかり順番を間違えないように気をつけないと。ここまで読んだ、と印をつけながら…自分の演奏より緊張したよ!!
今回はアナウンス原稿も作ったので、最後に来年のマンドリン四重奏演奏会は、令和9年1月23日(土)、ちえりあホールという文言を加えました。もう会場が取れているので、このくらい宣伝してもいいでしょ。

楽屋のほうに、ワタシに会いたいというお客様がいらっしゃったそうですが、忙しくて会えませんでした。
お名前を伺うと、当てはまるのは大学の恩師のようでした。
後日、ご丁寧にお手紙をいただきました。やはり先生がいらっしゃっていたのですね。うわ~嬉しい!!
わたしの曲を褒めていただき、ありがとうございます!
「チルコロ(北海道大学)は出ないんですかね」と書いてありましたが、今年は出ていましたよ~Luminote(ルミノート)さんが。
やはりご自身の出身大学が出ていると、嬉しいでしょうね。あとで教えてあげようっと。

終演後は、片付けもそこそこに、連盟の総会の準備でした。
演奏会は、去年よりも多くのお客様がいらっしゃって、用意したプログラムと予備のプログラム(白い紙)がなくなるくらいでした。ありがたいことです。
宮の沢は地下鉄の終点駅なので、遠いかなと思っていましたが、降りたあと雪道を歩かなくても住むので、来場しやすかったのでしょうね。寒い日でしたが天気はおだやかで、無事演奏会ができてよかったです。
Sound-Holeのメンバーは、イタリアンのレストランで乾杯~♪

大雪で帰れません

ここから先は、ただの帰宅難民の記録です。
【日曜日】
翌朝のんびり帰ろう…と思ったら、日曜はなんと大雪!ホテルの窓に雪が沢山張りついています。
午前中に札幌駅に行くと、列車が「運休」や「遅れ」となっており、大きなキャリーケースを持った観光客がわんさか待っています。
みどりの窓口で「夜の汽車は動く」と聞き、19時発の指定席を購入。荷物をコインロッカーに預け身軽になって、映画「国宝」を観て時間をつぶしました。
夕方になり札幌駅に行くと、「国宝」の感動が吹っ飛ぶほどの人だかり。わたしの乗る汽車も運休になってしまいました。
わたしが帰るための最終列車は21時発。それはまだ運休になっていませんが、19時も20時も運休だったら、21時の汽車が動いたとしても超混雑するでしょう。
みどりの窓口は長蛇の列で、指定席を変更するために並ぶのももういやだ…だって寒いんだもん。
決断!月曜は年休を取ろう。わたしは帰るのを早々にあきらめて、泊まっていたホテルをもう一泊取りました。お土産屋さんでザンギ弁当を作ってもらい(これおいしかった!)お酒とおつまみとお土産を買い込んで、一人で飲んだくれ祝杯をあげました。

転んでもただでは起きません

【月曜日】
月曜の朝にJRのサイトを見ると、また運休。いつになったら乗れるのか、見通しがつきません。
高速バスの「高速なよろ号」は動いているようなので、「発車オーライネット」で予約しました。
ホテルを出て琴似駅に行き、切符を払い戻してもらいました。発車の見通しが立たないそうで、駅の案内画面は真っ黒でした。琴似駅だと、並ばずに払い戻ししてもらえました。

札幌発の高速バスは午後の便しかないので、午前中は時間が空きました。
歩道は除雪が行き届かず、細い踏み跡だけ。交通機関で動いているのは地下鉄だけ。
さて、どうやって過ごそうか?コインロッカーに大荷物を入れると2個で1,000円かかります。
そうだ、スタジオを借りちゃおう!
地下鉄琴似駅近くの、いつも使っているレンタルスタジオに行くと、大雪のためガラガラ。1,300円で広いスタジオを借りることができました。
 
水と、ホットコーヒー、もらったお菓子と非常食のカロリーメイト。
北国は何が起こるかわからないので、ドリップバッグのコーヒーや緑茶ティーバッグ、保温保冷ボトル、
カロリーメイトを持ち歩いています。

支部会報の添付楽譜があってよかった

譜面台はないけれど、まあいいか。楽器を弾く時間と場所ができて、うれしい。
何を弾こうかなあ?ちょうど、日本マンドリン連盟の支部会報を持っており、添付楽譜があったので練習してみました。
マンドリン1より2のほうが難しいな!ギターはさすがに弾けないな!
あとは何弾こう?楽譜はないけれど…。
ちょうどよく、憂いを帯びたメロディが浮かんできたので、弾いてスマホで録音してみました。

地下鉄に乗って中央バスターミナルに行ってみると、お掃除のおじさんに
「バス、運休だよ」
と声をかけられました。何ですって!?
高速バスも、普通の路線バスも運休。全然関係ない方面のバスが、1~2本運転しているくらいです。
(10年くらい前でしたか、旭川→札幌のJRと高速バスが運休になったときに、路線バスを乗り継いで札幌へ向かったことがあったけれど、その方法すらできないのか!)
途方に暮れて、おまけに具合が悪くなってきたので、この日ももう帰るのをあきらめました。
バスの予約を翌日に変更、同じホテルをまた取って(残り1室、ギリギリセーフ)、火曜日も年休を取りました。
またもや風邪をひきかけ、体が重い…とりあえずホテルで休みました。

4時間ほど寝て起きたらもう夜。飲食店に行く気力はありません。
幸い、近くにイオンがあったので、お弁当や豚汁、焼き鳥とかお団子、翌日の朝食などをバカスカ買いました。おいしいもの、あたたかい汁物をいっぱい食べて、部屋でぬくぬくあったまろう。
そうだ、どうせ暇なら、さっきの録音を楽譜に起こしてみようか。イオンの2階で五線ノートを買い、ホテルでマンドリン二重奏の曲を作りました。
(後日、Sound-Holeのメンバーにその話をしたら、「タイトルは『運休』だね」と言われました。わはは!)

白馬の王子登場

【火曜日】
今日こそ帰れるかと思ったら、高速バスが朝から運休と決まっていて、ショック。
JRも運休だらけで、今は運休になっていない列車も、はたして動くのかわかりません。
どうしたらよいのか困っていると、オットから電話が来ました。
「高速道路は札幌ジャンクションまで通れるから、車で迎えに行こうか?」
ほんとに!?長距離だよ、だいじょうぶ?
高速道路を降りた近く、スターバックス菊水元町店の近くのセブンイレブンで待ち合わせることになりました。
わたしは中央バスターミナルで払い戻しを受け、地下鉄で環状通東駅まで行き、そこから環状通を歩いて行きました。

天気はいいけれど、風が吹いて寒い!雪がどっさり積もって道が狭いし、荷物が肩に食いこみます。
フードつきのコートを着て正解です。寒いので、ときどき立ち止まって温かいお茶を飲みます。
道で見かけるバス停には「本日運休」と書いた紙が貼られています。
そうでないバス停には何人もの人が並んでいますが、いつ来るかわかりません。
車道は積もった雪が、車が通ることによってグシャグシャになり、たまに車が動けなくなったりしています。これなら歩いたほうがましです。
さっき来たバスがわたしを追い越していきましたが、そのあとわたしがバスを追い越しました。
マップでは「徒歩49分」とありましたが、道が悪いから、ぜったいこれ1時間以上歩いてるよ。

環状通北大橋から豊平川を臨む

お昼にやっと、スタバ近くのセブンイレブンに着いた!スタバの隣の隣にありました。
天気がいいので店の前でオットを待っていましたが、オットがなかなか来ない?
なんと、札幌ジャンクションのすぐそばにもう一つ、セブンイレブン札幌インター店があって、そこで待っているということでした。もういっこあるんかい!?
「今行くからそこで待ってて」
と言われましたが、中央分離帯がある道路なので、車はなかなか向かい側に来られず、かなり遠回りしました。わたしがあと10分歩いたほうがよかったかもしれません。
車道の雪は多くの車が通り、だんだんズブズブになっていきます。
そこへオットの車がズシャアッ!と華麗に到着。雪にはまらないようにするために勢いよく入ってきたのですが、わたしは心のなかで
「白馬の王子が来たー!」
と思いました。
車に乗ってから、そのことをオットに話すと
「オレもそう思った。白髪の王子だけどね(笑)」
とにかく、白馬の王子のおかげで、雪地獄の札幌をぶじに脱出できたのでした。高速道路はきれいでしたよ。


ここまで書いて、ぜんぜん演奏会の記録じゃないなと思いましたが、まあこんなことはめったにないだろうから、やはり書いて残しておこうと思ったのでした。

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