2024/05/27

いけこの曲紹介♪「6つのマンドリンのための“Spring”」

少しずつ、わたしの作った曲の紹介をしていきます。

今回は、自己紹介でもタイトルが出ていた、作曲コンクールの受賞曲を紹介します。

※作曲コンクールについては、こちらのページをごらんください→【2019年~2020年】「第26回TIAA全日本作曲家コンクール」入賞!披露演奏会に出ました


「6つのマンドリンのための“Spring”」

ながえわかこ(2019)

1.たんぽぽ色のスカート

2.曇り空に桜

3.新たな道へ進もう

編成:マンドリン1、マンドリン2、マンドリン3、マンドリン4、マンドリン5、マンドリン6

所要時間:14分

【解説】

2019年、一般社団法人東京国際芸術協会主催「第26回TIAA全日本作曲家コンクール」室内楽部門 奨励賞 受賞。

普段はマンドリン、マンドラテノーレ、マンドセロによる、小編成の曲を作っています。

このコンクールの楽器編成の規定にギターやマンドリンはありますが、

マンドラやマンドセロがなかったため、マンドリンの六重奏を作ってみようと思いました。

マンドリンだけの組み合わせで、どんな表現が可能か、試みました。


1.たんぽぽ色のスカート

明るい色のスカートをひるがえし、きゃしゃなハイヒールで、

踊るように街を歩きます。

「A」から、十六分音符二つをスイングにして弾いてください。

2.曇り空に桜

肌寒い、どんよりとした曇り空に、桜が散りゆきます。

ここでは、マンドリン1だけがトレモロで、ほかのパートはすべてピッキングで演奏します。

3.新たな道へ進もう

たくさんの思い出をかかえながら、それらを胸にしまい、その先の道へ、一歩踏み出す。

自分の選んだ道を進むのは、勇気がいるけれど、

光の先には何があるのか、知りたいから。

今、走り出そう。



動画は、Windowsのビデオエディターで作成

限られた機能を活かして作るのも、けっこうおもしろいものです。

演奏動画ではなく、風景ばかりの曲紹介動画です。

知床の風景が多いかな。あとは、常磐公園の桜とか。


マンドリンの音色の特徴を活かしたい

1楽章は、スイングするピッキングではじけるようなうきうきするような気分を表し、そこに乗っかるトレモロでさわやかな風のような情景を表そうと試みました。

2楽章は、減衰するピッキングの余韻の中に、マンドリン1だけトレモロにすることで、儚いけれど芯のある一本の糸のような音色を作ってみました。

3楽章は、6パートをちがうフレーズでモヤモヤ動かしたり、あちらこちらでパートを組み替えてハモらせたりしました。走り出したい気持ちをシンコペーションで表現し、最後は未来へ向かってジャンプします。

6パートをフルに活用したり、足し算・引き算したりして、マンドリンだからこそできる表現を目指しました。


英題にこめた思い

コンクール応募にあたって、題名に英題もつけることになっていました。

3楽章の「道」について、わたしは「way」ではなく「road」という語を使いました。

よく、「道」は「人生」に例えられます。そういう意味で、ふつうは「way」という語をつかうところです。

「road」と訳される「道」で言えば、未踏の地に自分の足跡をつけるだけでなく、先人によってすでに作られている道がたくさんあると思います。日常使っている道路って、たくさんありますよね。

でも、いつも曲がらないこの角を曲がるだけでも、一本となりの道を選ぶだけでも、これまでとはちがう新しい景色や新しい出会いがあったりします。

もしかしたら、歩く「道」を選ぶだけで、人生が変わっているのかもしれないなあ。

そんな思いから、わたしは「road」の方を選びました。

新しい道へ一歩を踏み出す若い人へ、エールを送る気持ちで書きました。


コンクールについては、別ページ【2019年~2020年】「第26回TIAA全日本作曲家コンクール」入賞!披露演奏会に出ました にあります。


楽譜をご希望の方は、↓続きをごらんください

2024/05/26

自分だけの布見本帳

布見本帳を、つくっています。
自分は売る方ではなく買う方なので、購入やおさいほうの記録としてです。

たぶんもともとは、スケッチ帳。
ページの表に端切れを貼って購入記録を書き、その裏面には作ったものの写真を貼っています。使った型紙本についても、書いています。



2009年、2011年に作った衣装もありました。なつかしい…

こどもたちに作って、今はもう役目を終えた幼稚園・小学校グッズ
ボロボロになるまで着てもらったエプロンやズボン
サイズや趣味が変わって着られなくなった服

現物がもうないものもありますが、ここには、思い出が残っています。





 

2024/05/25

1年越しの衣装完成♪白いジャカードのワンピース

手づくり衣装完成♪

やっと、やっとできた~♪
マンドリン音楽祭で着るための衣装を、完成させました。

ステージ衣装は非日常なので、好きなデザインのものを手作りしたいと思っています。
肩出しフォーマルドレスを着るのはガラでないし、いっしょに弾くメンバーもいるしね。

ちなみに、これまで作ってきたステージ衣装はこんなの
 
 
左上から2014年、2014年、2015年、2016年、
2016年、2017年。2023年はフレアスカートを作りました。
型紙は「ザ・ワンピース 篠原ともえのソーイングBOOK」「ザ・ワンピース 2 篠原ともえのソーイングBOOK」を使ったものが多いです。
ウエスト切り替えの位置が少し高めで、かわいいんですよね。
見頃やスカート、襟、袖を組み合わせてアレンジできるので、重宝しています。

今回、「こんな衣装を作ろう」と思い立ったのは、2023年の3月上旬でした。
そのときのメモはこちら↓  タカミー立ちのいけこ↓


揺れる汽車の中で描いたので、へろへろな線はご容赦!

2024/05/23

4人で出ました!マンドリン音楽祭@Kitara大ホール

Sound-Hole、昨年に引き続き今年も出演できました!

令和6年度札幌市民芸術祭「マンドリン音楽祭」
2024年5月19日(日)
12:45開場 13:30開演
札幌コンサートホールKitara(キタラ)大ホール
(札幌市中央区中島公園1-15)
入場無料



左:チラシ画像 右:プログラムの表紙

なんせサッポロは遠いもので、前日朝から大荷物でお出かけですよ。
パンパンのビジネスリュックと、マンドラ。アルフィーのツアーバッグに、しわにならないようにそうっと衣装を入れたら、かさばった!
けっこう暑い日なので、アルフィーの春ツアーTシャツを着ていきました。
「50」Tシャツと3人のギターバッジで、アルフィーに守られておりますよ。
スカッと晴れて、さわやかな5月の旅を楽しみました。
前日に、Sound-Holeのみんなで練習をしました。

コンサート当日も、よいお天気でした~。
例年、札幌市教育文化会館で行われているマンドリン音楽祭ですが、昨年と今年は、コンサートホールKitara(キタラ)の大ホールで行われました。
Kitaraで演奏できるなんて、めったにないことなので、朝から興奮しています。

2024/05/05

こどもの日だから!「ハウザーの子守唄」をマンドリンで弾いてみた♪

 5月5日はこどもの日!

世の中のこどもたちが、すくすく育ちますように…

Miska Hauser作曲「Cradle Song」(ハウザーの子守唄)を弾いてみました。

スマートフォンで撮り、「4XCAMERA」というアプリを使って二重奏を作りました。

右側は伴奏に徹した第2マンドリン、その音をイヤホンで聞きながら、メロディの第1マンドリンを弾きました。

使った楽譜は、これ

表紙には
SINFONIE VIOLIN or MANDOLIN DUETS
二部合奏曲集
SINFONIE EDITION No.1

中表紙には
シンフオニー ヴァイオリン・マンドリン名曲集 
第壹編 二部合奏曲集
と書いてあります。

奥付には、こんなふうに書いてあります
 
大正十四年十一月一日印刷
大正十四年十一月三日發行
編者 シンフオニー樂譜出版社 編輯部
印刷兼發行者 草野 茂
東京戶塚町八四七
發行所 シンフオニー樂譜出版社
振替東京六九一二七番
定價 金壹圓

戸塚町(とつかまち)って、昔、東京都が「東京府」だった時代にあった町の名前だそうです。今の高田馬場あたりだそうです。
郵便振替の番号まで書いてあるということは、通信販売もしていたということでしょうね。

曲集の目次には「ハウザーの子守唄」と、日本語で書いてありました。
楽譜のページにはこんなふうに…


Cradle Song
M.HAUSER, OP.11
作曲者は、Miska Hauser(1822-1887)。
ハウザーっていうんだ!この人は知りませんが、この曲はなんとなく知っていました。
わたしでも知っているのだから、当時はやって、今も残っている有名な曲なのだと思います。