2024/06/15

サイレント映画の伴奏曲集をマンドリンで♪「ロング イング フオアーユー」

自分の使っているマンドリンは、1927年に作られた古い楽器。

それと同じ時代に日本でもマンドリン用の楽譜が売られていたと知って、ロマンを感じました。

それ以来、古書店の通販サイト「日本の古本屋」を通じて、全国あちこちの古書店からぼちぼち楽譜を購入しています。

さて、今回の「大正~昭和初期のマンドリン楽譜を弾いてみた」は、昔の映画、つまりサイレント映画につける伴奏のための楽譜から。

裏テーマは「サイレント映画の楽士になりたい!」


「現代映畫伴奏曲集 前編」より
(21) I’m A-Longin’Fo’You ロング イング フォアーユー/mandolin



使用した楽譜はこちら
映畫音樂研究會編 NO.3
「シンフオニー ヴァイオリン マンドリン 樂譜 現代映畫伴奏曲集 前編」
東京の徳尾(とくのお)書店さんから購入しました。4,220円なり。
当時の映画女優さんのような絵。すてきなカラー印刷の表紙です。

裏表紙にある奥付はこちら
昭和二年五月一日印刷
昭和二年五月三日發行
定價 金五拾錢
編者 映畫音樂研究會
印刷發行者 草野 茂
東京市牛込區西五軒町三十四番地
發行所 シンフオニー樂譜出版社
電話牛込六九〇九番
振替東京六九一二七番

あれっ、前に弾いた「ハウザーの子守唄」が載っている「ヴァイオリン・マンドリン名曲集」が発行された大正14年に、この出版社は戸塚町にあったけど…
昭和2年時点では牛込区西五軒町だって。移転したのでしょうか。


曲集の目次では「ロング イング フオアーユー」とありますが、楽譜のタイトルでは「グ」がぬけていますね。チェックマークは、楽譜の所持者による書き込みでしょうか。

解説では「主として靜なるラブシーンに用ひ、畫面の轉廻により徐々に哀傷を深め行く場面、例へば戀人との惜別等のシーンに伴奏するに適す。」と書いてあります。

映画伴奏の曲は、当時はやったと思われる洋楽や、ザメクニックの映画伴奏曲集などから選曲されています。
「I'm A-Longin'FoYou」を調べてみると…